公益社団法人 田川青年会議所
第59代 理事長 照瀬 宏毅

【一心(いっしん)】

~こころひとつに すべては行動から~

はじめに

 1962年10月、原油輸入自由化によって日本産業は大きな変革期を迎えた。産炭地であった私たちの故郷(田川)は、石炭産業から石油産業に代わり衰退していく中で、原油輸入自由化の直前の1962年9月22日、篤い志を持った33名の青年たちの手によって全国で224番目の青年会議所として田川青年会議所が誕生した。これまで多くの先輩方より脈々と受け継がれてきた篤き志は、本年で59年目となる。受け継がれてきたものを次代へと紡ぎ、地域に必要とされ続ける団体であるために、私はその歩みを止めることなく、気概と覚悟を持って先頭に立つ。

魅力溢れる団体であるために

 私はJCに入会してから現在に至るまで、ただひたすらがむしゃらに目の前の事をひとつずつ行動してきた。JCには多くの出会いの機会と学びを与えてもらった。多くの苦楽を仲間と過ごすことができたおかげで、本当に信頼できる仲間と出会い、自己成長にも繋がり、自分本位であった考えが、仲間のため、家族のため、地域のためにという熱い想いが自然と芽生えてきた。何事も本気で臨むことが楽しさにも繋がる。もちろん会議を重ね、議論を重ねて試行錯誤し、事業を構築する事は青年会議所として当たり前のことだが、本気で臨んだからこそ楽しさが生まれる。はき違えない楽しさこそが、内側の魅力へと繋がり、そこから友情が生まれ、外から見て魅力ある団体であれば自ずと会員拡大にも繋がる。その日頃からの活動、運動が地域のために繋がると確信している。

ひとづくり

 社会のすべてはひとで成り立っている。ひとの成長こそが社会の発展へと繋がる。社会に貢献できる「ひと」の人財育成がひとづくりだと考える。2015年9月22日に設立された、高い志、田川を誇れる歴史観と確かな国家観を併せ持ち、俯瞰的な想像力を持って次代を担う子供たちが多く育成され輩出する組織である「田川少年会議所」、継続的に事業を開催するのではなく、永続的に青少年を育成、輩出する組織を確立するために、設立から本年で6年目となる。その年々で様々な経験をし、子供たちの成長を目の当たりにしてきた。しかし、年々会員が減少しており、田川市郡の小中学生がこの団体に入りたいと想う魅力ある団体であるためにも更なる飛躍が必要である。青少年世代から高い志を持ち、郷土を愛する人財へと成長し、この田川地域の未来を担っていく人財が多くなれば地域を盛り上げていく原動力となりひとづくりからまちづくりへと繋がる。だからこそ未来の地域を担うリーダーを多く輩出するためのひとづくりが必要である。

まちづくり

 まちづくりとは一言でいうと、明るい豊かな社会の実現に向けた運動である。我々、青年会議所は住民の意識変革を行う団体として運動している。住民が積極的に参画し、住民主導のまちづくりが必要である。地域の未来のために行動し、実行するのはいち住民である私たち自身である。これまでも首長選における公開討論会を行ってきたが、地縁、血縁での選択ではなく、政策本位で地域のリーダーを選択する事を訴え続け、今後の住民主導に向けたモデルケースにならなければならない。そして、昨年から田川JCでも取り組んでいる2030年までの国際目標である「SDGs」。まだまだ地域に浸透していない現状がある。田川JCが参画してから本年で11回目となるTAGAWAコールマイン・フェスティバルは田川市郡全体の祭りである。この絶好の機会を大いに利用し、田川がひとつであるために田川地域全体に「SDGs」を推進し、誰一人取り残さない持続可能な地域を目指してまちづくりを行わなければならない。

会員拡大

 全国的に青年会議所の会員減少が進む中で、田川JCも例外ではなく、私が入会した当初50名以上いた会員は、今では半分近くとなり、会員減少に歯止めがきかなくなっている。このような状況だからこそ、原点に戻り、何のために、誰のためにJCをしているのかを再認識し、メンバー全員が危機感を持って、こころひとつに同じ方向を向いて行動しなければならない。まずは内から魅力溢れる団体となることがこれからの会員拡大への近道だと考える。来年の創立60周年には多くのメンバーで迎えられるように会員全員での拡大を行い、65周年には100名のメンバーが集う拡大を目指す。一人でも多くの同志と明るい豊かな田川の実現に向けて運動することで、魅力溢れる団体へと日々進化し続けなければならない。

60周年に向けて

 2022年には創立60周年を迎える田川JC。その記念すべき年を迎えるために、55周年の時に10年、5年、3年と掲げた長中期的な指針の検証が必要である。5年程前から5年後、10年後を見据えて、危機感を持たないといけないと言われてきたが、今まさに会員減少に歯止めがきかず事業も縮小せざるを得ない危機的状況に陥っている。そのことをメンバー全員で同じ認識を持たなければならない。60周年、65周年を見据えたメンバー全員での意識の共有が必要である。

結びに

 田川JCは来年創立60周年を迎える。55周年の時に掲げた中長期的なビジョンの検証を行い、そしてまた65周年へと歩みを止めることなく引き継いでいく。JCは単年度制ではあるが、変化に対応できる柔軟な組織作りが必要である。これまでの素晴らしい歴史や伝統を引き継ぎ、時代に沿った変化が必要である。地域に必要とされ続ける団体であるために日々進化し続けなければならない。今こそメンバー全員が危機感を持ち、原点に戻り「明るい豊かな社会の実現」に向けて全員で足並みを揃えて行動しなければならない。すべては行動からはじまる。全てがひとつになればその目的は必ず完遂する。65周年を100名のメンバーで迎えるため、今こそメンバー全員で同じ未来を向き、英知と勇気と情熱をもってこころひとつに行動しよう。